買ってよかったもの2023 その1( デピュクセント )

デュピクセント

https://www.support-allergy.com/

世のベストバイ記事と毛色が違いすぎる気がするけど、体験記が少なく、間違いなく生活にプラスになった。

これは重度アトピーの患者に処方されるもので、アトピー症状を発生させる物質の生成を抑えるもの。ここ数年でよく名前が聞かれるようになった。

以前も処方を勧められたことはあるが、コスト、新しい治療法への恐怖、注射怖いなど諸々の理由をつけて避けてきた。

とはいえ、自分としても、良い状態と悪い状態を行き来する症状にも、塗り薬の鬱陶しさにも、処方される漢方の味にもいい加減飽き飽きしていたため、ついに一念発起して使用を決意した。

処方までの流れ

使用は処方可能な病院( そんなに珍しいわけではない。自分は徳洲会 )にて、症状相談の上、主治医に判断してもらうことになる。
ただ、デメリットのある薬というわけでもないので、どちらかというと患者に後述のランニングコストへの理解をしてもらった上で処方を始めるという事が重要だった気がする。

最初の2回は医者の指導の元、病院で注射を打つことになるが、以降は自宅で処方が可能。

ランニングコスト

これは保険適用によって個人差があるし、今後の流通や技術発展によって薬価も変動していくので正直あまり書きたくないが、現時点についてざっくり書くと、大体18000円の注射を2週間おきに打つことになる。

つまり、そのままだと毎月7万円強のランニングコストになる。3割負担でこれだから、元の医療費を見ると心底ビビる。

工夫できる点として、注射は慣れると自分で打つことができ、複数回分をまとめて処方してもらうことができるようになる。そうすると、高額医療費の還付対象となる。
これにより、自分の場合は現在は大体3ヶ月で8万円程度の出費になっている。更に、これが多数回該当するとさらに引き下げられるらしい。
詳しくは

https://www.support-allergy.com/payment/

本当に保険制度に助けられている。

注射について

初めてペン型の注射をしたが、想像より全然痛くない。ワクチン注射よりも痛くないと思う。
保管は冷蔵庫で行うが、注射前に少し常温に出しておくのが良いらしい( 冷たいと痛い )。

効果

肝心の効果だが、1週間過ぎたくらいから、痒みがかなり軽減された。悪い時は、始終どこかに痒みがありそれをで追っかけまわしているような感覚があったが、0ではないにせよそこから解放されたように思う。症状の波の一番良い状態に安定しているというか。
特に四肢、背中に関しては劇的に改善され、衣服に血も着かなくなった。これはめちゃくちゃ嬉しかった。

首から上に関しては、改善はしてるが、まぁまぁといったところ。
長期的にこれが維持できるかが今の不安( 多くの患者がそうであるように、体が薬になれて効かなくなることは散々体験してきたので

副作用

二週間目~三週間目でかなり目が痒く結膜炎っぽい状態になった。これはよくある副作用らしい。普通に眼科で結膜炎の目薬をもらって治せばいいらしい。今は結膜炎自体は治ったが、それでも目が痒くなる回数は若干増えたような気がする。

総評

もっと早くにこれがあって、もっと早く導入できれば良かったと思った。
一種の人生の重要な思い出と言えるほど、自分はその時々でできるベストの治療をしてきたし(させてもらえたし)、それぞれ効果はあったと思うが、これは本当にゲームチェンジャーだと思う。
小児から使えるようになったらしいので、コスト面がどうにかできるなら本当に前向きに検討すべき。